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りりこのスタッフブログ

用の美

リフォーム&リノベーションコミュニティりりこマネージャーの増子です。
今回は、最近流行りのデザインについて。「役に立たないものや、美しいとは思わないものを家に置いてはならない」と言ったのは、19世紀イギリスで、モダンデザインの父と言われたウィリアム・モリスです。最近のリノベーションデザインで人気があるスタイルのひとつに「インダストリアルデザイン」があります。直訳すると工業のデザインというコトになります。いわゆる工業意匠のことですね。私たちの身の回りには醤油差しから飛行機まで、インダストリアルデザインが施されていないモノは無いと言ってもいいでしょう。“使う”ことに主眼を置いたデザインは正に用の美、本質的で個性的な美として人を引き付けるのでしょう。個性的で人を引き付けるという意味では、これからの季節出演の機会が増える稲川淳二氏やアンパンマンの作者やなせたかし氏もインダストリアルデザイナー(工業デザイナー)の出身です。そして、日本における工業デザインの大家と言えば皆さんご存知(?)の柳宗理氏です。氏の代表作は日本で最も美しい椅子としてパリのルーブル美術館にも所蔵されているバタフライスツール。優美でどこか東洋的なデザインを可能にしたのが職人の合板成型技術です。デザインと技術の融合。まさにザ・インダストリアルデザインですね。リノベーションも、同様にデザインが優先でもダメだし、技術先行でも気持ちが悪い。使い勝手がよくカッコよくなければいけないのです。ウィリアム・モリスのことばどおり、役に立たないモノ、美しくないモノを排除していくことがリノベーション成功の秘訣なのかもしれません。

りりこスタジオにもバタフライスツールがあります。

りりこスタジオにもバタフライスツールがあります。

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郡山市,須賀川市,田村市を中心に事業を展開する
増子建築工業(りりこ)のリノベーションについてご紹介いたします