blog

りりこのスタッフブログ

新築(建て替え)とリノベーションの分岐点

こんにちは!2度目の登場の芳賀です。

前回、リフォームとリノベーションの違いについてお話ししましたが、増子建築工業では、新築(建て替え)とリノベーションの2つの大きな柱でご提案させて頂いております。

 

その中で、新築(建て替え)またはリノベーション、どちらがいいのかというのは永遠のテーマになっています。

 

簡単に言ってしまうと、ハード面とタイミングの問題です。

ハード面というのは、ここでは建物自体の状態のことを指します。

タイミングとは、建物への思いや家族構成の変化などです。

 

言ってしまえば、ケースバイケースではあるのですが、皆さんが思っている以上に様々な可能性が考えられるため、一度プロに相談してみてほしいです。

しかし、そもそもみなさんの頭の中に、リノベーションという選択肢、現在の家を壊さずに快適にする方法を知らない方が多いのではないかと思います。

ですので、新築(建て替え)したい!という方にも是非このブログを読んでいただき、今一度ご家族でお話をしていただければと思います。

 

 

まず、お金の面で考えてみると・・・

リフォームやリノベーションは安い!と考える方が多いかなと思いますが、そんなこともありません。これまでの建物を一部変更したり、壁をはがしたりと新築同様にする部分も多いので、新築と金額として変わらないくらいになることもあります。

 

では、リノベーションと新築同様の金額をかけるなら新築のほうがいいといえるのでしょうか?

例えば、柱は、乾燥すればするほど強く頑丈になります。そのため、切った直後より築50年の建物に使われている柱のほうが強いということになり、ひとえに新しければいいというわけでもないのです。

 

ですので、金額でリノベーションと新築(建て替え)の分岐を考えるのはあまりいい方法ではありません。

 

 

さらにこの2つの違いについて、歴史的観点から説明すると・・・

建築史学の西洋建築における考え方に、既存の建物に対して3つのアプローチがあるといわれています。①保存②再開発③再利用です。①の保存というのは、その建物をそのまま維持するため、定期的に修繕をします。しかし、修繕を繰り返すうちにどんどんダメになっていきます。

②の再開発は、既存のものを壊し、完全に新しいものに取り換えようという考えです。③の再利用は、既存の建物の用途が合わなくなってきているが利用したいため、新しい用途のために変化させるということです。

 

前回のブログを読んで頂いた方ならここでピンと来ていただいたかもしれませんが、②の再開発がいわゆる、新築(建て替え)で、③の再利用がリノベーションとなります。

 

ここで、②か③どちらを選択するかは、

残したいという意思や残さなければならない理由

があるかどうかというところにあります。

 

 

加えて、リノベーションは現代の価値観にあっているのではないかと思います。

高度経済成長期以降、“いつかはクラウン”という言葉があったように、高級車に乗りたい、ブランド品で着飾るのがステータスになる時代がありました。しかし、現在は、モノが世の中に溢れかえっているため、モノを所有する時代ではなくなってきています。つまり、お金のかけどころが変化してきているということです。ブランド品や高級車志向ではなく、体験や経験にお金を使い、思い出をつくることに重きを置く方も多くみられます。

そんな時代の中で、新築にこだわるという考え方も薄れており、今あるものをどう生かすか、思い出の詰まった家とどう向き合っていくかを考えている方が増えてきています。

 

検討して方向性の変更があった事例・・・

新築を考えていた方に、リノベーションのこともお伝えすると、案外、建て替えをせずに済むという考えがそもそもなかった方もいらっしゃいます。リノベーションは上記の通り、基礎工事の部分から補強をすることが可能です。さらに、柱の一部が腐っていたとしても、その部分のみ交換をすることもできます。これまでも築120年の家をリノベーションした例もあります。この方のように伝統などを残したいというご家族の意見も取り入れながら、生活のしやすい空間を提供することができるのです。

 

逆にリノベーションを考えていた方で、最終的に新築(建て替え)になったというパターンもあります。そもそも、建物自体が傾いている、雨漏りを繰り返しているなどがあると、リノベーションが難しい場合もありますので、やはりご相談いただければと思います。

 

前回からリノベーションについて学んできましたが、いかがだったでしょうか?

 

これまでリノベーションについて無知であった私ですが、リノベーションを学べば学ぶほどリノベーションの可能性を感じました。

生活様式や家族の関係性が時代とともに変化していけば、それに合わせて家にも変化をつけるというのは当たり前かと思います。

 

その中で我々は、お客様一人ひとり、そしてご家族皆様の気持ちも伺い、最適な方法をご提案させていただけるよう努めていきたいと思います。

 

 

執筆:りりこWEB編集部
監修:増子 則博

増子 則博(ましこ のりひろ)

増子 則博(ましこ のりひろ)

株式会社増子建築工業 代表取締役/郡山女子大学 生活科学部建築デザイン専攻 非常勤講師 二級建築士/測量士/宅地建物取引士/給水装置工事主任技術者/増改築相談員

1976年福島県郡山市生まれ。日本大学大学院工学研究科建築学専攻修了。修士(工学)。
大手ハウスメーカーの営業職を経て(株)増子建築工業へ入社。
東日本大震災および原子力災害発生時、福島第一原発周辺地域の避難や米軍の原発から半径80km圏内の退避勧告などを目の当たりにし、故郷福島に住み続けられなくなるのでは?という大きな不安に直面する。
その経験から、福島に「住み継ぐ、住み続ける」ことを応援する事業としてリノベーションブランド「りりこ」を設立。実家や古民家の性能向上リノベーションに注力する。
その取り組みが認められ、第5回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)特別賞を受賞。2023年4月から大学の教壇に立ち、後進の育成にも尽力している。家づくりは「何から始めればいいのか分からない」という方も多いもの。だからこそ専門的な知識だけでなくお客様の暮らしや将来まで考えながら一緒に答えを見つけていくことを心がけています。

このブログでは福島県郡山市を中心に注文住宅・木の家・平屋・リフォーム・リノベーション・土地探し・中古住宅など家づくりや住まいに役立つ情報を発信しています。
「増子建築工業にお願いして良かった」と思っていただける会社であり続けることを目指し、地域の皆様の暮らしに寄り添った家づくりを続けます。

HOME MAKING

RENOVATION

郡山市・須賀川市・田村市・二本松市・会津若松市の地域に根ざし、
親から子へ住み継ぐリノベーションを手掛ける増子建築(りりこ)の住まいづくりをご紹介いたします。