column

りりこのコラム

デザインのために機能を疎かにしない、機能に従うデザインを

「♪笹の葉さらさら 軒端に揺れる」という歌い出しで始まるのは、唱歌七夕さまですね。雨の上がった夕暮れ、縁側の軒先に飾った七夕の笹が風に吹かれて揺れている。という光景が目に浮かびます。しかし7月も初旬となると梅雨本番。七夕に雨が上がって星空が見えるのは希です。一節には7~8割の確率で雨が降るとか。そんな雨に応じて発達してきたのが軒や庇。

最近、外壁などを選ぶ際にお客様から「雨があたって汚れませんか?」という質問をよく受けます。もちろん雨に当たれば汚れることもありますが、毎度横殴りの雨というわけでは無いので「軒や庇が出ていれば、汚れませんよ」とお答えします。デザインを重視してなのか軒の出が極端に短い家が見られます。「デザインは機能に従う。」と言ったのは建築の巨匠フランク・ロイド・ライト。デザインのために雨から建物を守るという機能を疎かにしたのでは本末転倒です。

さて、話は歌に戻ります。雨垂れが後を断たない軒先から雨が消え、笹の葉の向こうに滅多にない星空が見えてきた。そんなラッキーな七夕、五色の短冊に書いた私の願い事もきっとお星様が叶えてくれるのでは、と期待が膨らみます。でも、「宝くじが当たって家が建てられますように。」なんてお願いは野暮ですよ。

HOME MAKING

RENOVATION

郡山市,須賀川市,田村市を中心に事業を展開する
増子建築工業(りりこ)のリノベーションについてご紹介いたします