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りりこのコラム

先人の知恵ともいえる家相について

「暖冬だな。」なんて思っていたら暦通り、寒の入りとともに寒さが厳しくなってきました。とすると、立春とともに春がやってくるのでしょうか。
近年、節分の行事としてすっかり定着した恵方巻。その年の恵方に向かって無言で太巻きを食べきるわけですが、元々は関西が起源だとか。ちなみに今年の恵方は南南東です。

さて、元祖節分の行事といえば豆まき。そしてその主役はなんといっても鬼ですね。角が生えていて虎の皮のパンツに金棒というのが定番スタイルです。
じつはこれにも方角が関係しています。鬼のやって来る方角を鬼門といいます。これは、北東の方角を意味し、真北を子(ね)として時計回りに十二支を配しますと丑寅に当たります。つまり、鬼の角は牛のそれでありパンツも虎の皮となるわけです。

家づくりの際にも、家相を気にしないまでも鬼門・裏鬼門の水回りや玄関は避けたいというご要望は根強くあります。どこまで気にするかは施主様次第ですが、一つの考え方として私がよくお話するのが、「鬼門(北東)から裏鬼門(南西)にかけては、鬼とは言え神様の通り道です。昔の水回りは暗くてジメジメしていたので清潔に保つのが難しかったから避けられたのでしょうし、玄関という大きな開口部を寒い風のくる北東や湿った風の入る南西に造るものではないというのが知恵だったのでしょう。」

最近の住宅は技術的・性能的にそういった部分はクリアできています。だから全く気にしなくていいということではなく、先人の想いをしっかり受け止めて家づくりに取り組んで行きたいものです。

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