郡山の夏を彩るうねめ祭り。今年も８月４日～６日の日程で行われます。このお祭りは、万葉集に歌われた安積山の歌にちなんでということはご周知の通りかと思います。
この歌が記された木簡が２００８年に滋賀県甲賀市の紫香楽宮（しがらきのみや）跡とされる宮町遺跡から出土しました。ざっと１３００年前の木簡がほぼ原型をとどめてさらにそこに書いてある文字も読める状態での出土です。

普段、木を扱って仕事をしている私にはとても興味深い出来事でした。この状況を生んだ大きな要因として、排水溝跡で発見されたというのが大きいと思います。木の腐食はその腐朽菌によってであり、その活動要件である酸素・温度・栄養のどれか一つを遮ってしまうと菌の活動が抑えられ腐朽しません。このケースでは排水溝であったため湿潤な地層に守られて酸素を遮断できたことが良い結果をもたらしたのではないかと思います。

これは、お風呂のカビ対策にも応用が利きます。

カビも酸素・温度・栄養のいずれかの要因を遮断してしまえば増殖できません。お風呂上がりに水のシャワーで浴室内を流すことで栄養と温度の要因を下げることができます。
少しの手まで日々のお掃除が楽になるかもしれませんね。