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りりこのコラム

本格的な床の間は無くても季節の設えを楽しむ場所を。

3月も下旬だというのに、我が家の板の間にはお雛様が鎮座しております。「ひな人形をいつまでも出しておくとお嫁に行けない」なんてことを言いますが、娘を嫁に出したくない父親のささやかな抵抗です。

さて、忙しい4月を過ぎると今度は端午の節句。またお人形がやって来ます。節句をはじめとする季節ごとの行事は設えや片付けに手間がかかるものの、雑然と流れていく日々の中で少しだけ家族と向き合い、お互いの成長や健康を喜び合える時間を与えてくれます。

20年ほど前まではマンションや建売住宅でも床の間があるのが当たり前でしたので、自ずと季節の設えはそこに納まっていました。最近では、お打ち合わせの中で「床の間って何をするところですか?必要なんですか?」という質問をされることも多くあります。もともと仏像や掛け軸を飾るスペースですがもちろん、本格的な床の間は必要ないと思います。

畳コーナーや和室の一角に板張りの小さなスペースや棚を設け、季節の設えを楽しんでみては?とアドバイスさせていただきます。1歳から保育園に通っている娘も4月からは年少クラス。あと何回お雛様を出せば。。。なんて気の早いことを考えてしまいますが、当分、ささやかな抵抗は続きそうです。

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